色々と良い点がある車でしたが、TOMOYURIが最も評価することは「疲れない」車だということです。

その理由としては、車を構成する基本要素の全て、
つまりエンジン、ドライブトレイン、サスペンションがとても滑らかであること、
特にドライブトレインは過去に乗った車で最も滑らかに感じました。

もう少し具体的に言うと、アクセル操作に対する駆動力の伝わり方がスムースで、
あらゆる場面でATの変速ショックを感じることはまずありませんでした。

特に高回転まで回しても不快なショックが無い車は初めてで、
今回乗り換えたE90よりも確実にスムースに変速してくれます。

ショックが少ないとトルコンの滑りが大きいことを想像しますが、
滑りが大きすぎる感触もありませんでした。

エンジンは4気筒で、当然、E90の6気筒に静粛性では及びませんが、
充分にスムースで、トルクがあり、滑らかに加速することができました。

サスペンションも18インチを履かせていたにも関わらず、粗さを感じることは無く、
快適性だけで評価すれば、E90(Mスポ)より遥かに上だと思います。

単に柔らかいわけではなく、絶妙なコシがあると言う感じです。

繰り返しになりますが、全てにおいて滑らかさを感じるので、何時間運転しても疲れない車でした。

後期型はスポーティさも適度にあるので、毎日通勤で乗って、週末はレジャーやドライブに、
という使い方には最適な車とも言えるかもしれません。

強いて欠点を挙げれば、エンジン音が平凡で、
オーディオを切って楽しむという感覚はアルファGTやBMW E90の方が断然上です。

誰でも無いものねだりをしたくなりますし、ある種の反動というものもあって、
今回の乗り換えにあたってはエンジン音が良い車、というパラメータを重視しました。

メルセデスが世界的に評価されている理由の一端が分かった気がします。
決して名前だけ、エンブレムだけのブランドではありませんでした。

いつかはまたメルセデスに乗りたいと思っています。

歳を取れば、その良さがもっと感じられるかもしれません。