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車買取について [メルセデスW203]

今日はW203型メルセデス・ベンツの買取りにまつわることを書きたいと思います。

これまで7台の車を乗り継いできましたが、乗り換えるときにはディーラーの下取りを利用してきました。

B6型A4からアルファGTに乗り換えるときに買取専門店の利用を考えましたが、
通勤で毎日車を使うので、一時的に車が無くなることの不便さと、
買取店へのぼんやりとした不信感があり、利用には踏みきれませんでした。

A4のときは値引きを合わせた下取り条件がとても良かったこともその理由の一つです。

今回は中古車への乗り換えで、下取りのメリットが出にくいと考えたため、
乗り継ぎがスムースな買取り条件での契約を目指して、情報収集や交渉をしました。

1月中旬ごろにネットでよくある複数社同時に見積もりを依頼するサービスを利用して、
概算の査定額を把握しようとしました。

すでに書いたように、一部の買取店から非常識とも言える電話攻勢にあいましたが、
逆に誠意を感じるお店が浮き彫りになりましたので、その買取店と具体的な交渉をしました。

ただメールや電話でやりとりしている段階と、実際に現車を査定してもらったあとでは、
態度が大幅に変わるケースがあることを経験しました。

これも先日書いたことですが、ある大手の買取専門店(A社)は、
査定当日にかなり良い数字を残していきましたが、翌日には理由をつけて減額してきて、
結果的に商談成立には至りませんでした。

別の店(B社)はメールの内容はとても詳しく、丁寧でしたが、
先に進めるために電話をしてみると、化けの皮が剥がれたとでも言いましょうか、
担当者の応対が全くなっていない、ということもありました。

最初のメールでは上限〜下限の幅が50万円もある目安の数字を提示してきました。
上限額は他社よりも10万円高い数字でしたので、当然、期待が膨らみます。

電話で詳しい話を聞いて、上下の幅を10万円に絞り込むシステムだということでした。
その数字で納得できれば、実車査定に来るとのこと。

ある日、B社から電話が掛かってきたのですが、
仕事中だったので昼休み(30分後)に折り返すと、まず電話の用件が飲み込めないようで、
事前にWEBのフォームとメールで伝えてある基本的な情報を全く把握しておらず、
フォームに書いたことと同じことを聞かれただけでした。

どう考えても最初の幅を絞り込む根拠となる新規要件は無いのですが、
その後、提示された上限額は他社よりも10万円以上低いものだったので、
その場でNGを出しました。

ただB社には最初のメールで他の買取店の「ある手口」を教えてもらいました。

簡単に言うと、買取契約が成立し、車と書類を引き取ったあと、
買取金を口座へ振込むまでの間で車の再査定を行い、減額を要求してくるという手口だそうです。

契約書には必ずその根拠となる条項が書かれており、すでに車は引き取られているので、
契約上、減額を受け入れざるを得ない、という手口だそうです。

もちろん悪質でないケースもあるのでしょうが、その区別は素人にはつきません。

A社も当初はこれを狙っていた可能性があります。

支払いが振込みですと、営業日で2〜4日は待たされることになるので、
前記、手口にはまる不安と、車の引渡しタイミングが早まることで生じる不便、の両方がマイナスです。

TOMOYURIは車の引渡しが納車前日か当日で、現金で支払ってくれる店を探すことにしました。

その結果、昨日、満足のいく条件を出してくれたC社との契約に漕ぎ着けました。

大手は信用をバックに現金取引をするところはほとんどなく、
中小から探すことになりましたが、その分営業の固定費が少なく小回りがきき、
上手く行けば好条件が引き出せるメリットがある反面、信用保証が低いというリスクがあります。

C社はまだ開業して1年ちょっとの小さいお店だそうですが、
大手の買取専門店からスピンアウトしたプロの査定士の集まりだそうです。

担当していただいたOさんも元大手出身で、輸入車を得意分野にしているそうです。

昨日、小雪の中、査定していただいたのですが、査定中は傘もささず、
ボディの下回りを確認する際には躊躇なく膝を地面について念入りに確認していました。
素人目にもすべてがプロの所作だと感じました。

事前確認の電話や、査定当日の応対はとても丁寧で、質問への回答もまさに的確、
少なくとも人として、信用できる人だと感じました。

お店としての信用は正直分かりませんが、リスクを最小限にする契約条件で合意できたので、
大きなリスクは回避できていると思います。

肝心の査定額は大手のものよりほんの僅かに(2万円ほど)低めでしたが、
その理由がOさんの説明で納得できました。

Oさんの正直ベースの話によると、Oさんがいた会社でもやられていた手口だったそうですが、
A社の行為は最初に査定のチャンスを勝ち取った業者がやってくることがあるパターンなのだそうです。

簡単に説明します。

客にとっては最初の査定なので、よほど慣れていない限り、査定額の妥当性がわかりません。
ですから希望額と査定額に開きがあったときに、その場では落とし所が見えません。

ここで客が高い落とし所に固執したり、店側が買取りの意欲を持っていない車種だったりすると、
絶対に買い取らない高い金額を口約束で残して、その日は帰るそうです。

もしそこで客からその条件でお願いします、と言われれば、
何だかんだ言い訳をして減額するか、やはりその場は立ち去るのだそうです。

A社のセールスは一時間あまりの交渉中に何度も携帯で連絡を取っていましたので、
状況の変化に応じて指示を仰いでいたのでしょう。

このようにしておくと、以降に来るライバル店は価格では競争ができないので、商談が混乱し、
少なくとも他社の買取りを妨害、うまくすれば客から妥協を引き出せる、という巧妙な手口だそうです。

A社の約束不履行に見えた行為の背景がとても納得できました。(もちろんあくまでも推測です)

というのも、C社以外でも、A社に近い額を提示したところは一社もなかったからです。
最も近い額との差は約8万円で、おそらく薄利のなかでは大きい数字でしょう。

C社のOさんは、正直ベースの金額を出してくれましたが、
それでもディーラーの下取査定よりは約30万円も高い額でした。

契約条件も、現金払いで、引渡しは納車当日で合意できました。

現金払いですので、少なくとも車が引き取られて入金が無いというリスクはありません。 

残るリスクは後日、引き取りを拒否されて、減額すれば引き取ります、とか、
会社が倒産して引き取ることができません、といった可能性でしたが、
前者は契約書の内容を捺印前に確認させてもらい、
引取拒否はできない内容であることを確認しましたし、
最悪、逃げられた場合はE90の納車を延期してもらい、新たな買取先を探すか、
ディーラーに下取りしてもらうことで被害は最小限になると考えています。

仮にこちらが引き取りを拒否しても違約金は発生しないということも但し書きに入れてあります。

まだ買取物語は完結はしていませんが、今のところ今回の経験は大変勉強になりました。

私のケースは条件が一般的でない部分がありますし、一部お店というよりは、
担当者個人によるところもあります。

また時間にゆとりがある方や乗り換えではないケースでは大手の方が安心かもしれません。

条件をご承知おきの上で、車買取をお考えの方のお役に立てれば幸いです。


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コメント 5

サトウ

興味深く読ませていただきました。
いろいろDeepな部分があるんですね。妙に納得。。。

10万キロも走ると、下取り価格はないので、そういう「手口」とは無縁です(笑)。昨日、WVで「今月登録なら10万で下取ります」と言われて、微妙な心境です。
by サトウ (2011-02-12 12:37) 

tomoyuri

サトウさん
コメントをありがとうございます。
そうなんです。案外Deepでした。
Yahoo!知恵袋でちょっと検索してみたら大手でも
結構トラブってるようなので、運次第ということかもしれません。

ほりけんさん
nice!をありがとうございます。

私が三人目さん
nice!をありがとうございます。

Extra-Lowさん
nice!をありがとうございます。
by tomoyuri (2011-02-12 19:28) 

tomoyuri

shioさん
nice!をありがとうございます。
by tomoyuri (2011-02-13 09:54) 

tomoyuri

でいぶさんさん
nice!をありがとうございます。

da-kuraさん
nice!をありがとうございます。
by tomoyuri (2011-02-14 06:29) 

tomoyuri

junp_72さん
nice!をありがとうございます。
by tomoyuri (2011-02-15 23:13) 

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