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VW Golf Variant eTSI R-Line (2) 初ロングドライブ [VW Golf Variant]

Golf Variant R-Lineでの初ロングドライブは首都高〜アクアラインで木更津へ

往復約200kmの走行でADAS機能などを試しました。

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Golf Variant R-Line@三井アウトレットパーク 木更津

昨日は納車直後のテンション高めな状態でしたので、
今日は少し冷静にメガーヌとの違いを意識しながらドライブしました。

両車はボディサイズ、エンジンスペック、DCTの採用、ハッチバックからの派生でありながら、
わざわざハッチバックよりも長いホイールベースへ変更していることなど、多くの点でとても似ていますが、
日本市場で最もメジャーなVWとマイナーなルノーという点では対局の立場。

いわゆる専門家の比較記事は皆無であることから需要は無いのかもしれませんが、
ニッチなニーズに応えることが個人ブログの役目と言い聞かせてメゲずに比較記事を書いてみようと思います。

動的質感はどちらも高いレベルにあると感じていますが、
平均点が高いのはゴルフ ヴァリアントの方かな、と思います。
特に低速域での動的質感が高くてパワートレインのスムーズさが際立っています。

トランスミッションがDCT(デュアルクラッチトランスミッション)という点では共通で、
メガーヌは湿式7速(EDC)、ゴルフ ヴァリアントは乾式7速(DSG)を採用しています。
動力は、メガーヌは内燃機関オンリー、ゴルフ ヴァリアントは48Vのマイルドハイブリッドです。

発進時以外のDCTのスムーズさは互角で、両車の違いはほとんど感じませんが、
マイルドハイブリッドの効果は絶大で、発進時のスムーズさが際立っています。
マイルドハイブリッドなのでEV感はありませんが、従来のDCTで感じていたギクシャク感はほぼありません。

メガーヌは以前乗っていたA3セダンの乾式DCTよりはスムーズに発進できますが、
ゴルフ ヴァリアントのスムーズさには敵いません。

乗り心地については質感が高いと感じる場面と、若干がさつに感じてもう一息、と感じる場面とが
それぞれにあって、一概に優劣がつけられません。
強いて言えば良路での乗り心地の優しさではメガーヌ、平均点ではゴルフ ヴァリアントと言った感じです。

運転する楽しみをハンドリングの観点で評価するとして、どのように感じたかというと、
昨日の記事にステアフィールはゴルフ ヴァリアントの方が上質に感じると書きましたが、
ステア操作に対して鼻先が軽く動いて気持ちよくレーンをトレースする性能はメガーヌが一枚上手だと感じます。

メガーヌは終始スポーティで車が軽く感じ、ゴルフ ヴァリアントは終始安定した挙動で重厚さが目立つ乗り味、
その分スポーティさは薄いという感じがします。
あくまで相対比較であって、ゴルフ ヴァリアントをスポーティな車だと感じる人も居ると思います。

TOMOYURIにとって運転する楽しみは重要な要素ですが、同時に重要なのが高質感と快適性と安全性。

すべてを兼ね備える車は存在すると思いますが、おそらく手が届く範囲には無く何らかの妥協は必要です。

スポーティさは少し犠牲になったかもしれませんが、
今日のロングドライブでゴルフ ヴァリアントに乗り換えて良かったと思えました。

その最も大きな理由はトラベルアシストの便利さです。

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助手席のTOMOYURI嫁が手を伸ばして撮影

トラベルアシストは、前方車に追従して車間距離と速度とを自動的に調整する機能(ACC)と、
同一車線内の概ね中央を自動的に維持しようとする機能(レーンセンタリング)が同時に動作する機能です。
(自動運転ではないので、その言葉はあえて使いません。)

ACCには若干課題を感じましたが(あとで触れます)、
レーンセンタリングがよくできていて、修正蛇のために使う脳力と腕力がほぼゼロになり、
疲労度が大きく下がります。

またユーザーインターフェイスが工夫されていて安心感がありました。

上の画像は前方にバイクが一台いる状況で、
デジタルメーター内にはセンサーが認識したバイクのイメージが表示されています。

隣接車線に車両がいるときには、乗用車やトラックを識別して、それとわかるような表示も出ます。

測距はレーダーで、物体認識は単眼カメラでやっているものと思いますが、
側方を追い抜いていくトラックが最初は乗用車の形で、途中でトラックの形に変わる様は面白いです。

最初からトラックの形を表示できるのが理想ですが、今はそこにコストをかける必要は無いと思います。

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ちょっと評価に迷うのはヘッドアップディスプレイ

前方を注視しながら速度やナビ情報を確認できるのはメリットですが、
小さな落下物などを見分けにくいというデメリットもあるように感じます。(まだ未体験)

話をトラベルアシストに戻すと、まだまだ改善の余地はあるものの、
機能の特性や限界を理解して使えば便利で安全だと思いました。

ACCを使った事がある人なら機能の限界は割と頻繁に体験していると思います。

今日も前方で渋滞が発生している状況で、前方車を認識しているにも関わらず、
前方車の減速度に追従できずに、まだ車間距離には余裕がありましたが衝突警報が鳴りました。
何らかの理由でシステムが車間距離を見誤ったのかなと想像しています。

とは言え、そのままACCに任せていたら衝突被害軽減ブレーキが作動していた可能性はありましたが、
事前に介入するタイミングを見計らっていたので、警報が鳴るのとほぼ同時に(実際は少し遅れて)
少し強めのブレーキをかけることで問題無く止まることができました。

警報が少し早かった印象はありますが、安全サイドに倒していると理解して納得していますし、
自車の後続車との車間距離は離れており後続車が追突する危険性もありませんでした。

少し専門的な話になりますが、ACCに使われる一般的なレーダーは物体の形状などの特徴を認識することはできず、
相対速度差がある何らかの物体のうち同方向へ動いていると判断されるもの=前方車として扱っているため、
完全停止している物体の識別は基本的に困難です。

そのためACCに依存しすぎると、渋滞の末尾や車線規制のバリケードなどに突っ込んでしまうという事が起きます。

レーダーとカメラを併用したり、ステレオカメラを利用するシステムもありますが、
どのようなシステムであっても前方車の急激な速度変化への応答性は完璧ではなく、
適宜ドライバーが介入して速度を調整する必要は生じます。

専門家の記事でこれらのことに触れているものを余り目にしたことがない気がするので、
ちょっと小難しいことですが、書いてみました。

話を戻すと、メガーヌのスポーティさに未練があることを否定はしませんが、
身の丈に合った範囲で、より良いものを手に入れることには成功したと思っています。

とにかくトラベルアシストは本当に便利!

ゴルフでゴルフに行くことが楽しみで仕方ありません。[わーい(嬉しい顔)]

早速、来週か再来週のどちらかに予定しているので、次回のレポートは近いうちにアップできると思います。


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